福祉サービスの理念 [2022年06月13日(Mon)]
理事長の小田です。
福祉サービスは利用者の幸せの量を増やすために、利用者の生命や生活に密着してサービス提供します。社会福祉法の第一条(目的)にも「福祉サービスの利用者の利益の保護及び地域における社会福祉の推進を図るとともに<中略>社会福祉の増進に資することを目的とする」とあります。 社会福祉(well-being)の増進を実現するためには、福祉サービスを提供する現場の一人ひとりが、いま自分が何をするべきかを常に考え、判断して行動することが必要になります。その実現ためには、福祉サービスを提供する組織は「理念」を明確にし、組織に所属する全てのスタッフが「理念」を理解して実践することが不可欠です。 「理念」とは、以下のように説明できます。※引用1 組織のよりどころとなる基本的な方針・価値観 組織の存在意義・ミッション・社会的役割 役職員のあるべき規範を示す 発達障害の早期発見・早期療育に取り組む発達わんぱく会は、経営者の思いを明文化するものが「理念」だと考え、2010年の設立総会において以下を「理念」として掲げました。 「発達障害のある子どもが、コミュニケーションの力を身につけ、長所を伸ばし、 地域のなかで自分らしく生きていけるよう、家族、地域、行政のみんなで支援する。」 今まで実践してきて、「理念」を大切してきたことのメリットは、以下の通りです。 ・経営者自身が、自らを深く見つめなおす機会を確保できる。 ・経営者の思いを、スタッフと共有できる。 ・経営者にとってもスタッフにとっても、意思決定の判断基準となる。 ・外部にも、法人の思いをスタッフが自らの言葉で伝えられる。 社内向けに理念研修を毎年行い、理事長である私が自らの言葉で「理念」を全てのスタッフと共有しています。 ※引用1「最新 社会福祉士養成講座(1)福祉サービスの組織と経営」118−119ページ ![]() 「最新 社会福祉士養成講座(1)福祉サービスの組織と経営」第3章 第3節 2 |