資金調達としての寄付 [2022年07月26日(Tue)]
理事長の小田です。
事業の基本は、計画→資金調達→投資→事業活動→資金回収→再投資です。 まず資金ありきであるため、新たに福祉サービスを始めようと思うと、 何らかの形で、資金調達の必要があります。 自己資金以外の資金調達の方法は、福祉サービスでは融資と公費が一般的です。 融資は、日本政策金融公庫と福祉医療機構が低金利で長期の融資に応じてくれます。 公費は、補助金や交付金などで、国や自治体がいくつかの形で用意しています。 ※引用1 わんぱく会も公費を使った資金調達を複数回行いました。返さなくていいお金は 大変ありがたいです。しかし、申し込み時期が決まっている、決定まで時間がかかる 上にぎりぎりにならないと確定しない、書類がとても多い、資金使途が厳格に決まって いるなど、融通が利かず使い勝手がよくないと感じました。 福祉サービスならではの資金調達に、寄付があります。 寄付者に対する寄付税制が整い、クラウドファンディングのポータルサイトも充実し つつあり、寄付者のすそ野が広がっていることを感じます。 しかし、寄付をお願いすることに抵抗のある経営者は多いのではないでしょうか。 自分が働いて受益者を幸せにするので何ら後ろめたいことは無いのですが、 寄付頂いたお金がまわりまわって自分の給与になると思うと、違和感につながるのでしょう。 しかし寄付には、こうあって欲しいと願う未来を一緒に作るという意味合いがあります。 わんぱく会であれば、将来全ての子どもがわんぱくにのびのびと成長できるような社会に したいと思って活動をしており、同じ未来を志向する人たちに寄付して頂いています。 未来の子どもたちのために、私たちは時間を、寄付者はお金を出し合って、共に活動を 続けていくのです。 ※引用1「最新 社会福祉士養成講座(1)福祉サービスの組織と経営」169−172ページ ![]() 「最新 社会福祉士養成講座(1)福祉サービスの組織と経営」第3章 第5節 2 |